ブラジルによる日本企業買収とそのメリット
ブラジルの企業も日本の企業を狙い始めている。
沖縄県にある南西石油は、ブラジルの国営石油会社、ペトロブラスから買収交渉を受けている。
この南西石油は、沖縄県の工場出荷額6000億のうち、約4分の1の1300億を占める。
返還前の1968年に設立された南西石油の施設の老朽化が進めば、やがて事業が
縮小されるのではないかという地元の心配がこれによって解消されるかもしれない。
その他、ホテルなども多くの外資が買収している。
北海道でも、オーストラリア企業にリゾート施設を買収されたニセコ村に代表されるように
外資の買収によって地元経済を潤している例は沢山ある。中央で言われている
「外資脅威論」など、潤っている地方からすれば虚しいものだろう。
国内企業が外国企業に買収される国別ランキングで日本は39位にとどまっている。
BRICs各国はもちろん、レバノン(35位)、マレーシア(37位)にも及ばない。
世界中で活発に行われている国境を越えたM&Aの潮流から日本は取り残されている。
世界はまだまだ日本の技術や市場に関心を持ち続けている。
その様な機会があるのにみすみす「外資脅威論」だけでこの話をフイにすることが
正しい戦略なのだろうか。勿論、企業活動が国防と密接につながっている場合もあり、
機密漏洩などへの警戒は必要である。それでも、今のままでは市場規模と比べると
日本は確実にM&A後進国である。買われる側の選択肢が増えているだけに
今一度考えてみる必要がありそうだ。