プーチン大統領の政治手腕
プーチンが大統領に選ばれた理由は、KGB出身者としてエリツィンに忠実だったことである。また、47歳と若く、決断力に優れ、機敏な行動力でエリツィン時代に起こった混乱状態に対して、一つずつ秩序を取り戻していった。それは、地方行政府に対する連邦中央政府の権限強化であり、議会の翼賛化による政権基盤の強化である。オリガルヒ(新興財団)の政治影響力の排除であった。プーチンは、自身の出身地であるサンクトペテルブルグの人脈を重用し、鍵となるポストに配置した。その結果プーチン政権は武力省庁出身者のグループとエコノミストグループが軸となり、この力関係によりロシア政策は決定されるようになった。今はプーチン与党が議会の三分の二を占め憲法改正で自身の大統領任期の延長も可能とした。外交面では、大国ロシアの威信を取り戻そうと米国を最重要視し、国際環境に応じ対応している。わずか5年にして強い国家権力を持つ大統領になった。