ブラジル民主化の歴史
ブラジルを投資先としてみたとき、政治の情勢の情報は
欠かせないものとなる。
ブラジルが、海外から成長可能性のある投資先として
一般的に注目されはじめたのは比較的最近のことである。
それは、政治的安定がなかなか得られていなかったことも
大きな要因であろう。
ブラジルでは1985年に軍事政権から民主政権に移り、
間接選挙でタンクレード・ネーヴェスが当選した。
だが、高齢のネーヴェスが就任目前に逝去、
副大統領のジョゼ・サルネイが昇格した。
サルネイ政権は2つの政策を実施したが、共に失敗に終わり、
87年2月には、中長期債務の利払い中止を宣言し、
世界の国々から国際的信用を失った。
ブラジルは、90年代になりようやく眠りから覚め、新たな成長に
向かって走り始めた。そして、1990年29年ぶりの国民による
大統領直接選挙で、歴代大統領中最年少の40歳コロル大統領が誕生した。
コロル政権は自由化を目標に経済開放政策を推進したが、
汚職疑惑で92年2月任期途中で罷免された。
その後、イタマル・フランコ副大統領が昇格し、インフレ終息を目指す
「レアル・プラン」が1993年末に提示された。
94年にはカルドーゾにより新しい通貨「レアル」が誕生し、
ハイパーインフレを克服し経済国家への変身を遂げた。