中国と反日
中国を投資先の国としてみたとき、やはり歴史的な背景や、現在の対日感情を抜きにしては語れない。
中国の対日関係においては、反日感情は依然として存在し、
なかには、
「中国の日本に対する攻撃的な態度はかなり度を越している」
「これでは、依然として中国の4倍の経済力を誇る隣国を敵に回すだけ」
と言う中国内の評論家もいる。
ただ、反日教育に基づく日本のイメージもなくなることはないと容易に予想出来る。この点を考慮して、日本と日本企業は常時リスク管理を怠らないことが寛容である。
過去の例を見ても、2005年中国では、反日キャンペーンが起きた。また、5月には中国数十か所(特に大都市)で大々的な反日デモが起こった。それは、当初、企業における従業員のストから始まり、日本製品の不買運動となり、インターネットで一挙に中国全土に飛び火した。デモ隊は街のあちこちで日本企業や店舗の破壊を繰返した。特に世界に名だたる都市として有名な上海で、その破壊が起きたことは象徴的である。
しかし、世界の非難が中国に集中すると、政府の主導でデモ活動およびインターネットでの反日活動は抑制された。この反日デモ収拾の例にもあるように、「民主主義の経験がない」国である中国では、政府の方針による抑制は、いまだ大きな影響力を持つものであることも、考慮しておくべきであろう。