ロシアとWTO
ロシアは1993年にGATT加盟申請を行って以来12年、WTO(世界貿易機関)加盟まであと1歩の所に来ている。また、2005年5月の時点で、ロシアの総貿易高の八割以上を占める30か国と2国間交渉を完了した。世界銀行の資産によると、WTO加盟によりロシア経済規模は、中長期的には年間190億ドル拡大すると言われている。この数字は2004年のロシアGDPの3.3%に相当する金額である。
WTO加盟により外資の参入障壁が下がり、外資導入によって通信・金融・保険分野等のサービス分野が拡大すること、関税障壁が下がること、ロシアの輸出産業に対する外国からのアンチダンピング問題が解消することが大きな要因である。WTO加盟により、不利な面があることを唱える反対派もいるが、ロシア経済拡大のためには市場開放による外資導入は不可欠である。世界経済にとっても、WTO加盟を通して投資環境の改善を進めることは意味がある。