ロシアへの外国投資
混迷する新興国ロシアに対する外国投資額は乏しく、対ロシア外国直接投資の1990年代の一人当たりの量計額は160ドルで、東欧諸国に及ばないどころか、カザフタンと比較しても低かった。また、ロシア国内から海外への資本逃避も膨大である。この資本逃避は、ソ連崩壊後の混乱の中、新ロシア人が民営化等で得た資産を海外に逃避させ、旧ソ連の資産が外国に散逸したものである。
だが、ロシア経済の復活に伴い外国からロシアへの投資が増え、2000年からは毎年30%以上伸びその後、初めて資本の流入が流出を上回った。2004年には、外国投資受入額が過去最高となった。ロシアの重荷だった対外債務問題も、公的債務の返済が順調で金外貨準備高も2005年7月に1400億ドルを超え、債務不履行の可能性は減った。このような財務状況の改善を受けて、ロシアは長期格付けを投資適格に引上げている。2004年には対GDP公的債務比率も圧縮された。