日本とロシアの貿易
2004年の日ロ貿易総額は88億ドルを記録した。これはソ連時代を含めた日ロ貿易市場の最高額である。特に輸出が好調で、前年比で2倍の伸びとなる。輸出の主力は自動車で対ロ輸出額の6割を占める。しかし、大幅に日ロ貿易が伸びたといっても、日本全世界向け貿易総額の1%以下、ロシアの全世界向け貿易総額の3%に過ぎない。
国際協力銀行の調査によると、中期的に有望な事業展開先としてロシアは第6位になっており、日本企業のロシアに対する関心は強くなっている。今後、サハリンの石油ガスプロジェクト、サハ共和国の石炭開発や東シベリア原油パイプライン建設などの大型な案件が期待され、日ロ貿易が拡大する可能性は極めて大きい。2005年の日ロビジネス界最大のニュースが、トヨタ自動車のロシアにおける現地生産の決定だった。
これまでロシア進出に慎重だった日本企業も、この一件で日本ビジネス界の対ロ姿勢が大きく変化しつつあると言える。