ロシアの経済と原油
ソ連はもともと世界最大の石油生産国であり、その石油を利用して東欧共産主義国への優遇的エネルギー供給を行った。それは東側世界の支配権を維持し続けると共に、米国に肩を並べるほどの軍備を持ち得た。それは、ロシアになってからは、ソ連崩壊後原油生産量がピーク時の半分近くにまで下落し、長らく原油生産の低迷時期が続いた。
それでも、ロシアの石油生産量は世界第2位、埋蔵量で第7位であり、国際経済発展への最大の戦略物資となっている。しかし、1998年の金融危機を経て、ルーブル切り下げと欧米技術の導入による既存油田の活性化、国際原油価格の上昇により石油企業の収益力が回復し、1999年から6年連続で石油増産を達成した。2004年には前年比9%増加となり、世界最大の産油国であるサウジアラビアに迫ろうとしている。また、原油増産能力とロシア民間石油企業の外資導入策により、米欧オイルメジャーの投資も堅調となってきている。