BRICsの危機的側面
BRICsの近未来は成長シナリオに沿っていくつかの前提条件をつけながら進んで行くように見えるが、そこに問題になる点があるとすれば「前提条件持続の予測が困難である」ということである。
ゴールドマンサックスのレポートでは、30〜50年という超長期的なシミュレーションは大いに意義があるが多くのビジネスマンや投資家にとって「前提条件の動向と趨勢」を予測分析したうえで、予測に基づく事業や投資の計画と行動することが課題となる。BRICsの成長を阻害すると思われる要因としては、経済の急速な発展で貧富の差や地域間に経済格差が拡大し、安定的な社会を維持することが難しいということである。日本が経験した貿易摩擦を今、中国が米国との急激な輸出で、反米感情を伴って増加している。一方、米国でも反中感情は高まっていると言う。そして、ロシアとインドでは「テロ」の脅威に国民がさらされ、社会の停滞と経済的な損失を増大している。